応急危険度判定士の方へ

各種訓練

南海トラフ地震の切迫性が叫ばれるなか、応急危険度判定活動の社会的意義はますます重要になっています。愛知県建築物地震対策推進協議会では、応急危険度判定士、応急危険度判定コーディネーターとして活躍できるように、適確・迅速な実践力を身につける判定模擬訓練・判定コーディネーター講習会を毎年県内各地で実施しています。お近くの地域で開催される時は、是非ご参加ください。

判定模擬訓練

実施の目的

大規模地震発生後には、被災市町村は被災建築物の応急危険度判定活動を速やかに行い、被災した建築物によるニ次災害を防止する必要があります。
判定模擬訓練により、民間判定士は実地による判定技術の習得、行政職員は判定コーディネーターとして判定士の受け入れ体制の整備を図ることを目的に開催しています。

判定模擬訓練の概要

行政職員は、判定士の受入及び判定ガイダンス(訓練の説明含む)の訓練を実施します。民間判定士は、各判定士2名で1チームとなり、下げ振り、クラックスケール等を用いて対象建築物の傾斜の測定及び目視による外壁、柱の被害や落下危険物などの外観調査を中心に判定活動を行い、その結果を調査票、ステッカーへ記入します。

実施状況

判定模擬訓練の実施状況(PDF 152KB)

判定コーディネーター講習の実施

実施の目的

大規模地震発生直後、被災建築物の二次災害を防止し住民の安全を図るため、被災市町村は、応急復旧活動の一環として、被災建築物の応急危険度判定を行うこととなります。
被災市町村は、災害対策本部に判定実施本部を設置しその活動の指揮を行います。被災建築物の判定は、ボランティアとして参加する判定士に委ねられるため、判定活動の円滑な実施には被災市町村職員の実施本部職員及び判定コーディネーターの役割が欠かせません。
そのためには、大規模地震を想定し震前に準備すべき事項の把握、震後の想定される実務などのシミュレーションを行うことが有効であり、この講習会で実施本部職員及び判定コーディネーターに必要な知識の習得と能力の向上を図ることを目的に開催しています。

講習会の概要

南海トラフ地震被災後を想定し、被災建築物の応急危険度判定をいかに行うかシュミレーションします。講習会の範囲は、判定実施本部(各市町村)を設置し、判定実施計画の策定を行い、必要に応じて不足する判定士、資機材を判定支援本部(県)に支援要請するまでの実施本部業務の範囲と、策定した判定実施計画を基に、判定実施区域の区割りをし、判定士等に判定作業の説明を行う準備までの判定コーディネーター業務の範囲です。

実施状況実施状況

判定コーディネーター講習会の実施状況(PDF 108KB)

連絡訓練

実施の目的

この訓練は、各機関相互及び市町村における地元判定士への連絡体制を確認し、実際の応急危険度判定の実施に備えるとともに、実施体制の整備を推進することを目的としています。

訓練の概要

南海トラフ地震被災後を想定し、現在整備してある「地元判定士連絡網」により、在住の民間判定士に対し、電話、メール等により連絡を行います。

実施状況実施状況

連絡訓練実施状況(PDF 78KB)